事例紹介

【広島市】広島南道路太田川放水路橋りょうデザイン提案競技

標準型・国際コンペ

国際デザインコンペにより実現した国内初の事例となった橋です。国内13者、海外2者(フランス、スペイン)の計15者より応募があり、最終的に国内企業のチームが選定されました。実施を前提とする国際コンペは、発注者にとってもハードルが高いため、本橋以降、国内では実施されていませんが、その高いハードルを乗り越えたという点でも、本橋は大変画期的な事例といえます。

募集要項の作成は、発注者により行われましたが、図面や資料の作成、設計競技の事務はコンサルタントに委託されました。募集要項の英訳は広島市の国際交流課に依頼され、海外への情報発信として、在日大使宛に送付されました。

国内のコンペとしては比較的初期といえる2009年に実施された事例のため、当選案の著作権が発注者に無償譲渡される条件となっていたことや、優秀提案への賞金(提案に係る負担への補償)がなかったことなど、国際コンペでありながら、国内公共事業の慣習にしたがっていた部分など課題もありますが、コンペでなければ生まれない、素晴らしいデザインが実現しました。(詳しくは、ガイドラインの事例編をご覧ください。)

ガイドライン事例編(太田川放水路 橋りょうデザイン提案競技)